そしたらO男さんが
「ああ、○○がいいのね」と言って
同じお経を唱えた。

そして最初の時と同じように背中を擦りながらお経を唱えて 俺がお経を唱え終わったあとに、
Oさんはそのままお経を続けて、抑揚に合わせて背中を強く叩くと また全身の力が抜けて 前のめりに倒れ込んだ。

そのままの体勢で気付いたら寝てた。

目が覚めると周りも暗くなってて毛布が身体にかかってた。
俺はそのまま仏間で寝てたらしい。
起きてから長テーブルに座布団の敷いてある部屋に行くと、みんな安心した顔でこっちを見てきた。

母親は「大丈夫?もう気持ち悪くない?」と
「うんもう大丈夫だよ」と軽く答えて

俺は聞きたいことが山ほどあったので 心配してくれてる母親をよそにO男さんに

「あれはなんだったんですか?」

「俺ずっと意識あったんです。でも今思うと言ってたこと全部おかしくて でもその時はそれが正しいって思いながら話してて 話してる内容も自分が考えてることと全然関係ない話を勝手ににしててよくわからなくて」と

纏まらないままO男さんに聞いてた。