それで少ししたら 仏間から見える 自分の左側の縁側に 奥さんと母親が迎えに来てくれたのが分かったんだよね。

外見たら 奥さんとお母さんがハッキリと見えるわけじゃないけど 光の粒が集まって 人の形してるみたいに見えて、ああ迎えに来てくれたんだなって外に駆け出したい気持ちを抑えきれなくなって 外に出ようとしてた。

そしたら全力で自分の母親とE美さんの彼氏さんに両腕押さえつけられて、

O男さんに「その子の身体から出てってから行きなさい わかったね?」と言われて

黙って頷いた。

お経を一緒に唱えるように言われて
O男さんは自分の母親とE美さんの彼氏に俺の両腕を離すように言った。

そして手を合わせながら お経を唱え始めた。
でも唱え始めたお経が、自分が知ってるワンフレーズの奴じゃなくて 全然知らないやつを自分が唱え始めたんだよね。
その時の気持ちは ああ救われる 楽になれるって気持ちで涙流しながらお経を読んでた。