その時 気が付いたんだけどO男さんのところに行くのはすごく久しぶりだった。1年〜半年くらい空いてたかな?
あんまり行きたくなかったんだよね。前にも説明したけど俺は深く関わろうと思ってなかったからさ。

O男さんに「どうぞ」と言われ招かれた。
いつも通り 長テーブルがあって座布団が敷いてある部屋に案内してもらう。

今日はE美さんとその彼氏の男の人も居た。

「あら○○(俺の苗字)さん!」
「○○(俺の名前)くんも久しぶりねー」と今日来ることを知らなかったように母と俺にE美さんは声をかけてきた。

そういう感じだったからか「ああ俺の事とは関係ないことで来てるなあ」って安心した。
E美さんがいて とっさに「俺のせいで憑依させるために呼ばれてたら申し訳ないな」って思ってたから。

俺も母も明るい性格だし、E美さんとその彼氏さんは何回もあってて ある程度はよく話す間柄だから普段なら明るくこちらも挨拶するが、その日は事情が事情なので こちらの挨拶ちょっと無愛想だった。

O男さんが「ちょっと待っててね」と言うので4人でそこで待ってた。

O男さんの家に入ってからで行ったら1,2分とかかな?
段々 気持ち悪くなって来たんだよね。吐きそうな感じ。車酔いでもしたかな?と思った。

O男さんに
「御手洗借りてもいいですか?」と声をかかけてトイレを借りた。嗚咽はずっとするのに何も吐けなかった。
少し 吐き気が収まったところで また部屋に戻った。

戻ったら 母とE美さんと彼氏さんに心配された。
多分嗚咽が部屋まで聞こえてたんだろうね。