と、ここまでが二年前の話だ。Aの失踪の理由を求めてBは老人宅へ忍び込み、底の見えない大穴を目撃した。

そしてつい先日、Bが失踪した。
そこで、最初に紹介した俺の友人の先輩は、深夜に例の幽霊屋敷に行ってみたのだという。Bが話した通り、屋敷の二階には一室だけ明かりがともっていた。うねるような大勢の声も聞こえたらしい。
そしてその声の中に、Bの声が混じっているような気がしたそうだ。

長文スマソ