リラ人だが、肌はだの色は黄色と黒の二つしかない。今の地球でいうと、日本人に似た黄色人種モンゴロイドと、アボリジニに似た褐色人種オーストラロイドがそれに当たる』
「アフリカの黒人は?」
『それはプレアデス系だ。この遺伝子操作によって二色しかなかった肌の色が一〇色以上に増えるんだ』
「そんなに増えますか? 寒い惑星ほしで白人が生まれたとか?」
『白人の場合は寒さよりも、紫し外線がいせんの弱い惑星ほしだな。他にも酸素が濃こい惑星ほしで青い肌の人が生まれ、反対に薄うすい惑星ほしでは赤い肌の人が生まれてる』
「酸素の濃い惑星ほしで青い肌? ……ああ、チアノーゼ血けつ症しょうですか。周りの酸素が濃いから、体内を酸欠にしておくために……」
 ということは酸欠で紫むらさき色になる人もいるから、紫色の肌の人も出てきそうだ。反対に酸欠の環境だったら、体内の血を増やして赤い肌に……。
『そうやって生まれたプレアデス人は、ここから爆発的に勢力を広げていって、天の川銀河のオリオン腕における一大勢力へと成長していくんだ』
「それが宇宙人論やスピリチュアル情報にあるプレアデス人になるわけですか」
『その通りだ。以降はリラ人を含ふくめてプレアデス人と呼んでいるのだが、場合によっては今でもリラ人とプレアデス人を呼び分けた方が良いケースが出てきている』
「無視できない違いがあるんですか?」
『ある。遺伝子操作されたDNAを持つかどうかだ』
「遺伝子操作に問題があったんですか?」
『プレアデス人は遺伝子操作によってDNAの極きょく性せいバランスが少し崩くずれて、わずかだが魂の調ちょう和わを乱みだしてると知られるようになったんだ』
「それで何か問題が生じてるんですか?」
『わからん』
「……は?」
『俺も知ったばかりだから、まだ十分な情報を得てないんだ。魂の上では最初に語った通り、プレアデス人もリラ人も基本的には何も変わりない。同じだ。その魂の入る肉体が、遺伝子操作された影響を持つかどうかという違いだけだ』
「肉体が遺伝子操作された影響って、何か見られるんですか?」