リラ人だが、肌はだの色は黄色と黒の二つしかない。今の地球でいうと、日本人に似た黄色人種モンゴロイドと、アボリジニに似た褐色人種オーストラロイドがそれに当たる』
「アフリカの黒人は?」
『それはプレアデス系だ。この遺伝子操作によって二色しかなかった肌の色が一〇色以上に増えるんだ』
「そんなに増えますか? 寒い惑星ほしで白人が生まれたとか?」
『白人の場合は寒さよりも、紫し外線がいせんの弱い惑星ほしだな。他にも酸素が濃こい惑星ほしで青い肌の人が生まれ、反対に薄うすい惑星ほしでは赤い肌の人が生まれてる』
「酸素の濃い惑星ほしで青い肌? ……ああ、チアノーゼ血けつ症しょうですか。周りの酸素が濃いから、体内を酸欠にしておくために……」
 ということは酸欠で紫むらさき色になる人もいるから、紫色の肌の人も出てきそうだ。反対に酸欠の環境だったら、体内の血を増やして赤い肌に……。
『そうやって生まれたプレアデス人は、ここから爆発的に勢力を広げていって、天の川銀河のオリオン腕における一大勢力へと成長していくんだ』