(つづき)
何かおかしなものでもあるのかなって確かめて見たら本と本の間にぼんやりと黒いものが見えるんだよ。
俺『え?何あれ…』
友達『おかしいよな、ずっと視線を感じると思って本棚を見てみたらさ…あれってお前が何かした…?』
って2人で呆然としてたんだ。
何故なら本と本の間にお尻の穴の様なもの、いや、お尻の穴があるんだよ。
本と本の間に人が入れるわけ無いんだよ。心霊写真で手だけあるとか、目だけあるとかなら知ってるけど、お尻の穴だけって言うのは聞いたことがない。
俺も『何も置いてないけど……なにあれ…』って俺もサーッと頭から血が引いていった。
お尻の穴はそこから俺たちの事を見つめている様に見えたんだけど、これは何故かわからないんだけど、凄く怒ってる事だけは凄く伝わってくる。
俺『これヤバくないか…』
って一旦外に出ようと思ったんだけど、友人が台所から塩を持ってきた。
友人『塩でお祓いできるかな…』って言って、本と本の間にあるお尻の穴の前に盛り塩をした。
お尻の穴は一瞬キュッと小さくなって姿を消した。
それ以降俺の部屋にそういうものは現れなくなった。
今でもあれは何だったんだろうって思う。