「横綱」とは力士の最高位の地位でもあり、かつ横綱力士が土俵入りの際に腰に締めるものも「横綱」という。


横綱の由来は、諸説ありはっきりとはしていない。地鎮をするときに綱を腰に締めて地面を踏む儀式から生まれたともいわれている。
江戸時代から明治末期までの横綱は、横綱を締めて土俵入りをすることを認められた力士の称号であって、地位ではなかった。はじめて横綱土俵入りを行ったのは、寛政元年(1789)の4代横綱・谷風と5代横綱・小野川。横綱を授与されたことは大変な話題となり、江戸時代中期の一大相撲ブームを引き起こした。以後、横綱土俵入りは相撲興行のハイライトとなり、相撲人気の一翼を担っていく。