化粧廻し
関取が土俵入りの際に締める。博多織や西陣織で、長さは6~7m。前垂れ部分に金糸や銀糸を使った郷土の景色、龍や虎などが刺繍される。化粧廻しは廻し(締込)から分化したものとされ、元禄年間(1688~1704)頃には色絹、色地紋に刺繍が施された締込で取組を行っていた。しかし、刺繍糸が手指に絡むので締込から分離し、土俵入り専用の「化粧廻し」が作られた。天明年間(1781~1789)頃には現在とほぼ同じ化粧廻しが確立した。