プラスチックごみが海に流れると、海が汚くなるだけでなく、海の生き物やそれを食べる人間などにもさまざまな影響を与えます。

たとえば、海の生き物が浮遊するプラスチックごみを食べ物と勘違いして飲み込む事象が発生していることをご存知でしょうか。

捨てられたプラスチックごみは海の波などで削られ、5ミリ以下になったものは「マイクロプラスチック」と呼ばれています。

そのマイクロプラスチックが魚や鳥の体内から見つかっているのです。

その影響は、魚や鳥だけに留まりません。

この世界は食物連鎖で成り立っており、私たち人間も魚などを食べています。

つまりプラスチックを体内に取り込んだ魚や鳥を食べることで、私たちの体の中にもプラスチックが知らないうちに蓄積されていく危険性があるのです。

さらにプラスチック問題は、漁業や養殖業、観光業など海に関わる仕事をしている人たちにも影響が波及します。

漁獲量が減ったり、プラスチックごみで船舶航行や網の使用に問題が出たりすると、収入が減り、最終的に職を失うかもしれません。

また海の生き物が少なくなったり、景観が損なわれると、海の魅力が減って、観光業に影響することも考えられます。