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森林破壊
土地開発や木材の商業利用を目的とした人為的な森林伐採、または焼失などが原因で、森林が劣化及び縮小してしまうことを森林破壊と言います。
国連によると、現在世界では1週間ごとに東京都とほぼ同じ面積の森林が失われているということが分かっています。

森林破壊によって引き起こされることのまず一つに、「野生動物の減少あるいは絶滅」が挙げられます。森林の中では多くの希少な生物が絶妙なバランスの中で共生しているため、森林破壊が進むことによりもし一種でも生物が絶滅すれば、芋づる式に他の種も絶滅してしまうおそれがあります。

そしてもう一つは、「気候変動への影響」です。
森林を構成する樹木には、光合成する過程で空気中の二酸化炭素を取り込み、蓄えるという性質があります。
つまり、森林には地球温暖化の進行を食い止める力があるということです。
それにも関わらず伐採や焼失により森林が失われてしまうと、空気中の二酸化炭素が吸収されないだけではなく、樹木内部の二酸化炭素が大気中に放たれ、結果的には地球温暖化を進行させることに繋がってしまいます。

このような事態になることを阻止するべく、現在では実に4億2,400万ヘクタールの森林が生物多様性を守るために指定されています。
また、日本では環境省による森林保全事業「フォレスト・パートナーシップ・プラットフォーム」が実施され、海外のNGOまたはNPO法人との連携を通して、世界的な森林保全活動に貢献しています。