フェミニズム
西洋式の男女平等を日本に持ち込んだおかげで、実際には男女公平だった世の中が女性に不利な悪平等へと変わっている。明治時代、男女平等な受験戦争では女性は大学へ進めなかった。そのため女学校、女子大が作られ、女性へも門戸が開かれていた。仕事も男女で能力差があるし、男は兵役、女は子育てで一時期職場を離れるのが当たり前で当たっために企業もそれに合わせた運用を行っていた。だが、フェミニズムによって男女を公平に扱うための仕組みを、特に女性の側に与えられた特権の方を壊してしまった。
もっとも影響が大きいのが強姦に関するもの。昭和30年代に一発死刑になるような性犯罪でも、男女平等の名のもとに最高刑でもケンカと同じ5年に落とされてしまった。ましてや社会的な地位や立場を利用した性交渉の強要も最高系死刑だったものが「拘束されてないなら合法」という判決に変わっている。また、延長保育や24時間保育を「女性に残業させるのか」と言い出して、かつてあったそういう保育サービスを止めさせたのもフェミニズムだ。そのせいで残業できない、どうせ結婚したらやめるという見方から女性の賃金が低く抑えられ、高度経済成長の頃からパート主婦という働き方を増やす風潮を生んでいる。これもフェミニズムによって間違った平等観を押しつけ、長い歴史の中で男女公平にしてきた世の中を壊した結果である。