【マンデラ効果の定義】

マンデラ効果とは、大勢の人々が事実と異なる記憶を共有している現象を指す俗語で、
主にサブカルチャーに関するインターネットコミュニティで使われるものである。

その事例は存命人物の訃報や追悼番組、作中の実在しない場面や台詞、実際と異なる
キャラクターや商標など多岐に渡るが、ほとんどが日常の些細なものであり、
個人の現象であればありふれた記憶違いとみなされるものである。
しかし、同一の記憶違いが全く面識のない不特定多数の間で共有されている理由を
合理的に説明することが困難であるが故に、一種の怪奇現象とみなされている。

マンデラ効果を提唱したフィオナ・ブルームによれば、より厳密には記憶の元となった
情報源が一切実在しないこと、関連する記憶の内容やエピソードの整合性から
その記憶の確かさや信憑性が裏付けられていること、ならびに社会的・地理的に
関わりのない不特定多数によって一貫してその記憶が共有されていることを要件とする。
よって一般には、個人的な記憶の不確かさによる虚偽記憶とは異なる概念とされる。
また、実在する誤報や風説などに由来する謬説(広く流布された俗信ないし迷信)や、
限られた集団の中だけで信じられている共同幻想の類は含まれないものとされる。

なお、その原因を超常現象によるものとする空想的な解釈から、
因果関係が解明された現象を意味する学術用語の「効果」を比喩的に用いているが、
正規の学術用語として認められたものではなく、
また特定の原因を前提とした意味合いも含まれていない。
ブルームはマンデラ効果の趣旨をあくまで娯楽的なものとしており、
記憶の齟齬や違和感に懸念を感じたり過度に深刻に受け止めてしまうような場合は、
医師やセラピストなどの専門家に相談することを強く勧めている。

(ウィキペディアより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%A9%E5%8A%B9%E6%9E%9C