「老後に年1回の旅行を楽しむためのお金が…」
そう嘆くのは青山学院大学駅伝部の監督でチームを6度箱根駅伝優勝に導いた原晋氏だ。少しずつ貯めたお金をクレディ・スイス債に投資していたが、一瞬で紙切れになったという。

発端は4週間前。経営不安にさらされていたスイスの大手銀行 クレディ・スイスは発行した特殊な社債「AT1債」およそ2兆3000億円分が突如「無価値」になると発表した。 クレディ・スイスは金融王手「UBS」に買収されたことで倒産は免れたものの、この価値が無くなった債券を原監督も所有していたのだ。