おにぎりは鬼を切ると書いて「鬼切り」、おむすびは「お結び」からきたという説があります。昔、鬼退治に握り飯を投げつけた民話もあることから、鬼を切るで「おにぎり」の言葉ができたようです。鬼退治の道具だったこともあり、魔除や厄払いの効果があると伝えられていました。

「お結び」は漢字の通り、人と人との良縁を結ぶという意味から縁起が良いものとされていたようです。ちなみに、日本歴史書である『古事記』には「むすびの神(正確には、高御産巣日神 : たかみむすびのかみ)」という神様が登場します。万物の生みの神とされていて、この神の名前が由来とされる説もあります。