舞台は慶応3年(1867年)土佐・佐川村。造り酒屋の跡取り息子として生まれた槙野万太郎は、草花が大好きな男の子。生まれつき病弱ですぐに熱を出して倒れてしまうため、祖母・タキ(松坂慶子)や母・ヒサ(広末涼子)に心配をかけてばかり。春、万太郎が楽しみにしていた酒蔵の祝宴の日がやってくる。立派なごちそうの数々を目にしてうれしくなった万太郎は……。