Q 大歳封神とは?

A 「大歳封神(おおとしふさがみ)」は、毎年10月に行われる神道の祭祀の一つで、日本神話に登場する神々をお祀りし、新しい年を迎える準備をする儀式です。

「大歳」とは、古代日本の暦で、1年を12の月に分け、1年の始まりとなる最初の月を指します。そして、「封神」とは、「神を封じる」という意味で、この儀式では神々を祀るとともに、新年を迎えるために旧年の神々を封じ、新しい神々をお迎えするという意味合いがあります。

大歳封神の儀式では、豊穣や家内安全、商売繁盛などの願いを込めて、神社の祭壇に神饌(しんせん)と呼ばれる供物を捧げ、神々をお迎えするために、神々のお札や御幣(おんび)と呼ばれる幣を新しく作り、既存のお札や御幣とともに、神々を封じる箱(ふうしんばこ)に封印します。

このようにして、新しい年を迎えるために、旧年の神々を封じ、新しい神々をお迎えする儀式が「大歳封神」と呼ばれるのです。