風呂から出た私はさっそく幸運をどう使うか考え始めました。(不思議ですが自然と幸運の期間は明日一日と想定していました)
真っ先に考えついたのが当時地域の商工会で行われていたくじ(1000円利用で1枚引く。1等1万円5等ティッシュみたいなやつです)を当てよう、友達とデュエル(カードゲーム)して絶対に勝とうといった感じです。幸運が大前提なのでハズレや敗北は想定してませんでした。
翌日、人生で最も幸福な1日が始まりました。土曜日だったので祖母の家で一日過ごしてお泊りの予定です。
朝祖母の家につくとさっそく友人を誘い皆で遊びました。うろ覚えですが午前は隠れ鬼午後はカードゲームをした気がします。もちろん隠れ鬼の鬼にはなりたいと思わない限りなりません。グーで勝つと思えばそれが現実になるからです。昼食を挟んだ午後はいよいよカードゲームの時間です。使っている金額的に私が勝てる可能性は明らかに低いのですがこのときはいい試合ができました。求めたカードが必ず来るからです。
夕食を食べ終え温泉に行くといよいよお目当てのくじ引きの時間です。この時1等が欲しいと願えば当たったんでしょうがひねくれていた私は4等(300円)でいいや。外れなきゃいい。となんとも消極的な願いをしてしまいました。(これは温泉に入りながら泣いたほど悔しい記憶なので鮮明に覚えています)
そして自分の財布に300円を加えた後人生で最も幸運な1日は終わりを迎えました。