そんな警戒心MAXで風呂に入った日のことでした。
もちろんチェックしたときは何もいませんでした。一応水掛けチェックもした後です。湯船に浸かって数分したときふと視線が風呂場の床に向かいました。直後そこに白く光るゴキブリのような存在が目に入りました。ソレは浴槽下の隙間からすごい勢いで視界の端から端までを通り過ぎました。
「あ、白いゴキブリだ」
これが真っ先に出た言葉でした。通常なら大騒ぎして親を呼ぶor殺虫剤を取りに行くのに。
そしてそのまま何もなかったのようにまた湯船に浸かったのですがよく考えるとおかしい。
排水溝はありますがそれは位置でいうと視界の右下。ゴキブリの通過ルートは左下から右上でした。右上はもちろん壁で穴もありません。
そして何より不思議だったのが恐怖という感情が存在せず「幸運」という言葉がずっと頭の中に広がっていました。(幸運と表記してますが今考えると全知全能の方がふさわしい気がします)