「ユートピア」という言葉は、もともと16世紀のイギリス人トマス・モアが書いた本の題名で、その物語中に登場する架空の国の名前である。
それはラテン語で「どこにもない場所」というほどの意味になる造語である。モアはその国を理想の国家として描き、それに照らして同時代の国家、社会の現実を批判した。
そこから転じて「ユートピア」という言葉は現実の社会よりも優れた、理想的な社会、ないしそのような社会の構想のことを指すようになった。