秋だったから陽が落ちるのが早くて早くて。
早くついてくれって半ばパニックになりながら登ってたらとうとう見つけたんだよ。「舗装された道」が。あぁ助かった!っ大声で叫んだよそん時は。でもちょっと問題があって、道がでかい窪んだ地面の先にあったんだよ。今までも道とは言えないとこ通ってきたけど流石に勇気がいるなと思ってライトを咥えて、バッグを前に背負っていざ降りようと決心したんだ。でそん時ライトが縦に長いから横に咥えてて、光を前に当てるには顔を90度回転しないといけなかったんだよね(笑)。そしたらね見えたんだよ。赤いセロハンが。赤いセロハンの道はまだ続いてたんだよ