やはり間取りはずれて参考になりませんね…失礼しました。

続きです。

階段を上がりきるまであと4段くらいだったと思います。
身動きが取れないほどの寒気がし鳥肌も全身に出ていました。
気合で振りっきて自室に逃げ込むのが最良の判断だとは思いました…
好奇心、誰もいないという確証、何もなければ今までの実家に対する嫌なイメージは払拭されるのではないかという期待で
すっと振り返ってしまったのです。
そこには、手摺の透かしからこちらを覗いている鮮やかな赤い着物を着た4歳くらいの子供が体をこちらに向け正座をしうなだれていました。
パニックになったものの、赤い着物、黒髪おかっぱ、三指ついて頭を垂れている様子に
もしやこれが座敷わらし‼‼とドキドキしましたが
脳内でわちゃわちゃと瞬間的に思考を巡らせていると、
子供が顔を上げる素振りを見せました。
その時最初に感じた寒気や飲み込まれそうなどす黒いオーラ?を感じとり、
ダッシュで自室に飛び込み鍵をかけ布団を被りコンポで明るい曲を爆音で流し布団にくるまって震えていました。

5分くらい時間が経ったところで、足を向けている先に着物を着た子供が座っていた通路に続くドアがあることを思い出してしましました。
あれは見間違いだ、怖いって思ってたから変なふうに見えたんだと言い聞かせ
母か弟が早く帰ってくることを祈りました。
…カタン……ゴト…
(やめてやめてやめてやめて助けて神様)
カタカタカタカタカタカタ
ガガガガガガガガガガガガガガガドンドンドンガッガガガガガガ
ドアを塞ぐように自室ではタンスを置いていましたし、
廊下側は先述したように大物の家具を積み重ね人が入り込めるスペースてなんてありません。
コンポの音楽を最大にしてヘッドフォンをしっかり装着しひたすら耐えていました。