翌日、一泊の予定だったのでチェックアウトしようと入口の受付に行くと女将さんがいた。
気まずいな〜と思いつつも行くと、女将さんが愛想よく「おはようぼざいます。ゆっくり眠れましたか」と言ってくれたので、何事もなかったかのように「はい」と返事した。
チェックアウトの手続きをしている最中に昨日の夜の子供のことを伝えてみた。
「昨日の夜、子供が庭に入り込んでましたよ」
そい言うと女将さんはピタッと手を止めて「子供?」と聞き返してきた。
俺が「はい」と言うと、女将さんが自分のスマホから写真を見せてくれて、「この子ですか?」と聞いてきた。
その写真には若い女将さんと昨日見た子供が写っていたので、「そうです。この子です。女将さんの子供ですか?」と聞いた。
しかし、その質問に答えず、静かな声で「そうですか。また来ていましたか。すみません」とだけ答えて、チェックアウトの続きを始めた。
よく考えたら子供は昨日見たままなのに女将さんは若い?深く考えるのはやめようと思い、俺もそれ以上触れずに宿を出た。

帰りの車の中では、ただただ罪悪感に苛まれた。

あの子が生きた子供であれ、幽霊であれ、あんな小さな子に俺とコンパニオンとのハードな情事を見せつけてしまった。

大人失格だ。。。
今思い出しても恥ずかしい。ごめんよ。女将さんと子供の何か。。。

これが俺の人生唯一のオカルト体験だ。
今も罪悪感じるが仕方ない。俺のせいではない。