【フィオナ・ブルームからのメッセージ:何がマンデラ効果ではないのか】

「マンデラ効果」という用語は現象そのものを指す言葉であって、その原因の解釈を指すものではありません。
たとえ一部の記者やブロガーがマンデラ効果をそのような「理論」として説明していたとしても、
それは彼らが勉強不足だっただけです。
もちろん不思議な記憶の中には単に「虚偽記憶」で説明のつけられるものがあります。
なぜそのような記憶違いが起こるのかは簡単な考察で解明できるでしょう。
その記憶が単に「虚偽記憶」であるのならそれはマンデラ効果ではありません。あくまでただの虚偽記憶です。
しかし多くの人が語るマンデラ効果の生の体験談はそう簡単に決めつけられるものではないでしょう。

「あれ、自分が本当だと思っていたことが実際には違ってたんだ」と思う瞬間は
誰もが一度や二度は体験するものです。
それらは些細な行き違いだったかもしれませんし、もっと深刻な大事件だったかも知れません。
例えば子供の頃クリスマスにプレゼントを届けてくれたのはサンタさんだと信じてたのに、
ある日そうじゃないと知ってショックを受けたことはないでしょうか。
もっと極端な例として、車のキーやテレビのリモコンが確かに置いてあった場所になくて
おかしいと思ったことはないでしょうか。
それらは私たちが定義したマンデラ効果による記憶や信念とは別種のものです。

同様に人の記憶と事実との矛盾については、他にも合理的に説明できる場合が数多くあります。
それらの中にはフェイクニュースや、真に迫ったジョークや、騒ぎ好きな人たちが流した誇張や、
伝言ゲームが正しく伝わらない理由として一部の科学者が「壊れた電話効果」と呼んでいる現象があります。
それらはごく日常的に起こる現象で、現実と異なる記憶について合理的な理由が見出せるのなら、
私たちがそれ以上の考察に及ぶことはまずありません。
つまり、過去の記憶に関する混乱や誤解があっても、それに対する明確で筋の通った答えがすでにあるのなら、
それはマンデラ効果とは言いません。

What Causes the Mandela Effect?
https://mandelaeffect.com/mandela-effect-explained/