奈良県天理市布留(ふる)町の「石上(いそのかみ)神宮」に古来より受け継がれてきた「石上鎮魂法」では、親指の側面を合わせたかたちで両手を結び、これを上下に "振る" という動作が存在します。

この石上神宮は、十種神宝が伝えられた社でもあります。主祭神である「布都御魂大神(フツノミタマノオオカミ)」は、十種神宝そのものであるとする説もあるようです。

このように布を振ったり、手を振るという行為は、古代から神聖な呪力を発揮する行為であるとされていたのです。