平安時代末期には、鴨長明の「方丈記」が京都で起きた文治地震(1185年)の被害を描き、無常観をつづっている。
「山はくずれて、河は埋まり、海は傾いて陸を水浸しにした」「(塀の下敷きで亡くなった)子を父母が抱えて声のかぎりに泣き叫んでいたのがあまりにあわれで、悲しい思いで見ていた」