有史以来、日本人は巨大地震や大津波を繰り返し経験している。災害を記した古文書は、日本書紀、日本三代実録、方丈記――など数多くあるが、東日本大震災以前は古文書の記述を参考に被害想定や対策をとる動きは鈍かった。震災を教訓に古文書や石碑などの存在が脚光を浴び、「先人の教え」を防災にいかす動きが広がり始めている。