恐らくだが、色の乱れに堕ちたものが行く宇宙を見たことがある
そこでは餓鬼のような見た目をしているものが文明のかけらもない岩肌と湧き水のみで空は暗い世界で生きていた
餓鬼の彼らは、お互いに性器をひけらかして少しでも性的充足を得ようと躍起になっていた
逆にそれ以外の欲求は見当たらないようだった

同じように酒の乱れ、妬み、怒り、などに支配されたまま死んだ人間はその姿にふさわしい宇宙に行くでしょうね
同じように自らの姿を整えることが出来ぬまま死んだ人間はそういう宇宙に行く

色の乱れの世界は、餓鬼しか住んでいないであるから、だれもその乱れを指摘できない
そして餓鬼は望んでその宇宙にいるのでそこから離れることも無い
当然魂の権能について自覚しているはずもないのでその宇宙でずっと過ごす羽目になるでしょうね
逆にどんなことがあれば、あの餓鬼が自力であの世界を抜け出すきっかけを得られるのかが分からない

おれには、色の乱れの世界にいた餓鬼がどうして輪廻転生から外れあそこにいたのはよく分からない
死後まもなくして、色の乱れの世界を強く望んだから飛んだのかもしれない
しかし、アレを見たらこの地上の方がまだマシなのかと分かる
なぜなら地上では自分の乱れた姿を正すチャンスがあるから
チャンスがあるというだけで、それを己から捨てる人間もいるのが地上みたいですがね