古代の人々にっとって熊野とは、祖霊のこもる根の国、イザナミが赴いた黄泉の国であったという。
熊野の「熊」は、「隈(くま)」=遠く奥まった地、地の果てという意味からの説や、古代の人々が死者の隠れるところと呼んだ、「隠国(こもりく)」の音が変化したものであるという説などがある。