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19世紀後半から20世紀初頭にかけて、伝説の理想郷「シャンバラ」に対して大きな関心が寄せられ、“地底王国ブーム”が起こり、世界各地にシャンバラの秘密結社が作られた。

それらの名をざっとあげるだけでも「東方の星」「ヴリル協会」「アルカナ学院」「哲学調査協会」「ユダヤ人共同体」「千年王国会」「世界王研究会」などがある。そしてこの流れはアメリカとドイツに向かい、ドイツではナチスが誕生した。

アドルフ・ヒトラーは、シャンバラの秘密を握ることが自分を世界の覇者とする道だと心の底から信じ、国家的な探査のプロジェクトを命がけで取り組んだ人物である。

彼はドイツの首相に任命されるや、さっそく自らの野望を達成させるべく、シャンバラの秘密を探る探検隊を編成し、世界の各地に送り出している。