役年は災難に敏感な時期

この、「神様にお仕えする大事な役目を任される年」がもともとの「役年」でしたが、無事にお役目を果たすためには、普段に増して病気や怪我、家庭的・社会的な様々なトラブルを避けなければなりません。

そのために物忌(ものいみ)と言って、言動に注意し、心身を清浄に保つ必要がありました。大切な役年は、いつも以上に災難に敏感な時期でもあった訳です。

それが、いつしか災難を気にする面が強調され、現代のような「厄年」のイメージが定着していったと言われています。