和御魂・荒御魂(にぎみたま・あらみたま)
和魂と荒魂は、同一の神であっても別の神に見えるほどの強い個性の表れであり、実際別の神名が与えられたり、外宮の正宮(和魂)と多賀宮(荒魂)といったように、別に祀られていたりすることもある。
人々は神の怒りを鎮め、荒魂を和魂に変えるために、神に供物を捧げ、儀式や祭を行ってきた。この神の御魂の極端な二面性が、神道の信仰の源となっている。
また、荒魂はその荒々しさから新しい事象や物体を生み出すエネルギーを内包している魂とされ、同音異義語である新魂(あらたま、あらみたま)とも通じるとされている。