予言



「人はもがき、それでも前を向いて生きるとき、そこに僅かばかりの光明〔希望〕を見出します。これを追い求めて人生は矢の如くに過ぎ、その人にとっての希望は、いつしか越えなくてはならない壁となることもあるのです。」

「わたくしは言いたい。あなたがたの魂をこうして我が手にすくい抱くとき、どれも温かで美しく、何一つ汚れてはいない。この神々しき魂を、その無垢なままでこの世に一つひとつ丁寧に降ろし、光の網、そう、愛の網をこの地上にわたくしはしっかりと繋ぎ合わせたいのです。」

「天使ガブリエルは、この地上について悲しげに言います。“なぜ地上の民はこれほど互いを貶め、傷づけ合うのか?”と。」

「この地球は、<神の楽園>となるはずでした。天界の神の世そのままに、あなたがた魂を降ろし、神の政(まつりごと)、そして晴れやかなる神の宴を顕現する。しかしながら、人が人を傷つけ合い、縛り合う、ひいては深き縁で生まれ変わり、再び出会いしその仲でさえも、双方悲しき結末を迎えてしまうのです。」