Kさんは下山した後、この山の歴史書と古地図を調べた
江戸か明治に描かれた物なので其処まで精密ではないだろうが、Kさんが登ったと見られる沢とその上に神社が記されていた
龍神を祀る神社だった様だが、明治期の大合併の時に下の祠に合祀された筈の神社だった
神社が合併される際には大きなお祭りを沢山行って、合祀先にお入り頂くのだが、Kさんはどうもこの神社はちゃんとお祭りをしてなくて神様が残ったままになったのではないかと思った

祀られなくなった神は災厄を齎す荒神になってしまう事があるそうだ
一度荒神になってしまうと鎮めるのはとても大変らしい