その日も当然例の人形を連れていく。兄の件の霊視も終わったところで、先生に「そのお人形かわいいね、ちょっとみせてくれる?」と言われ、そのまま人形を渡した。
先生は人形を両手でつかんで会話しているようだった。うん…うん…みたいな相槌も打っていたと思う。
その様子を家族4人で見つめていたが、しばらくして先生は気分が悪くなった、と言って部屋を出て行ってしまった。
お弟子さん?みたいな人がきて場をつないでくれた。何分か経って先生が戻ってきた。
「このお人形は、ここに置いていきなさい」理由を聞くと、このお人形には魂が入っていて元の持ち主の子のところへ帰りたがっているとのこと。