有り難いことにその死者はいつも私のそばに
いて探し回る必要はない。さらに言葉が少な
ければ、それだけ干渉が少ない日々を過ごす
事ができたりする。朝、布団から出ても彼ら
は私を見て鼻で笑ったり今日は仕事にも行っ
て貰いたくないとか言うが殆どの日はそれで
も通勤を許されたり布団から出て鼻で笑った
りするその瞬間まで何時間も眠らせてくれた
りする…。