アニメの外国語吹き替え(外国人の役者さんの吹き替え)は、日本語オリジナルの日本人声優の吹き替えとくらべて、ゴミ、地獄、みたいな蛇蝎のごとくなコメントが多かった記憶があるのだが、
最近は、まあ、まだまだ母数も競争も少ないし、声による芝居のメソッドもまだまだ確立されていないので、欧米の声優さんは発展途上だとは思うのだが、
だんだんYouTubeでのコメントが優しくなってきてる(CIAとかNSAが裏で暗躍している可能性もある)。
欧米人の声質に合ったマイク前の演技のメソッド、表現力、憑依、が今後確立されて、
欧米人の声優さんたちがいつか花開く日が来ることを願ってやまない。
声質的に、人種差により、日本人声優と同じ声が出せないのは諦めるしかない。それよりも、表現力を鍛錬したり、役に憑依できる芝居の魂を身につける方向性で頑張った方がいい。

逆に日本の演劇界、映像作品は、端役の表現力を米英並みに磨いて、そういったモブの光る芝居を切り抜くカメラワークや撮影監督の指導、入念なリハーサルを磨いてほしい。
お笑いの世界では「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」という番組が、カメラワークも、芸人の芝居も、ハリウッドの役者や撮影スタッフに比肩する、たいへん高度な技術を持ってる。
あれを、シリアスな芝居に変えて、映画・ドラマ界に採り入れることができたら、日本でもジェイソン・ボーンを撮れる。
シリアスもので、入念なリハーサルによって複雑な映像を撮影する技術は、NHKの下請の制作会社等が、歴史的出来事の再現ドラマを撮るために磨かれた技術が若干あるにはあるのだが、
なにしろ、お金がない。予算がない。
そもそも、シリアスな作品がいいものか、作りたいか、見てみたいかというのは俺にも正直分からない。シリアス系は欧米に任せるべきなのだろうか。
でも、BBCの刑事モースや警視正フォイルを見たとき、日本の刑事警察ドラマも、このレベルの壮大なシリアスな佳作・傑作を総力を結集して作ってほしいと願ってやまなくなった。
撮影期間と予算がめっちゃかかるからなかなか難しいのかな。