和泉市から車で帰る時、Aは俺に「良かったな。」と言ってきた。
俺も「はい。今日から安心して寝れます。」と言って話をしていた。
俺の悪い癖で、人の運転士ている車だとついつい寝てしまうもんで、行きしなはちょっと気を張っていたからそんな事なかったんだが、帰りは安心からか寝てしまったんだ。

そこで絶望したのはまたあの夢。しかも最初に見たような生首エンドレスリピート。
リピートから急に回りが暗くなったと思って、しばらく。
「俺さん、俺さん。」という声と共に、身体がなにかに乗せられて運ばれてるのに気づく。

帰りの車が事故ったそうだ。
起きたときは救急車の担架に乗せられている時で、救急隊員が俺の荷物から保険証を見つけて名前を呼んだらしい。

病室で落ち着いてから警察から聞いた話だが、Aは即死、首が吹っ飛んだそうだ。
でも、俺は右足骨折だけで済み、なぜか首の腫れも無くなっていた。

事故になるときの状況で聞きたいことがあるんだが、辛いかも知れないけどドラレコの様子を見てくれないか?
と警察に言われて、ドラレコを見ることになる。

グロ表現が怖い人は飛ばしてくれ。
そこには、国道を走っている風景が映っていて、なんの変哲もなく車は走行してた。
大きな道で、連続してバイパスやアンダーパスがあって信号が殆どないところを走っている時、Aが急に叫びだした。

A「おい!なんでおんねん!なぁ!お前まだ、いた、いたたた!やめ、、やめろ!おい!俺!俺君!おい!おきろ!起きてくれ!俺、俺君!おきろぉ!」
と、俺を起こそうと叫んでいると、急にカメラが真っ赤になったんだ。
真っ赤になったと思ったらタイヤが擦れる音と共に、車はどこかに激突して、大きなクラクションの音だけが鳴り響いていた。

警察「他に誰か乗ってたの?」
俺「いえ、乗ってません。」
警察「大体、こういう事故って身体が圧迫されてタヒぬんだけど、Aさんの場合きれいに首が切れてるのよ。車は前方がぺしゃんこで君の足を骨折させる程度にはなってるけど、首切れる様な状況じゃないのね。」
俺「え、俺を疑ってるんですか?」
警察「いや、君を起こそうとしてるから、君がやってたらAさんの言葉がおかしいでしょ。」

という感じの話をしていた気がする。