中村浩二に重い天罰が下る。
彼にとって最も辛い形で大切な人間や現在の配偶者と子供を失う。

中村浩二は決してこの運命から逃れる事は出来ず、あらゆる災難をその身に受け、どれだけ苦労を重ねたところで一切報われることなく、ささやかな幸せすら許されず、どんなに辛く気が狂いそうでも絶対に死ねず、何もかも失い失意の底で己の行いを深く悔やみながらいつまでも続く生き地獄のような人生の中で長く長く長く長くただひたすら苦しみ続ける。

中村浩二はこれまで手に入れてきたものを何もかも失い、自分の欲の為に人の心を踏み躙り甘い汁だけ吸い尽くして犠牲や不都合やしわ寄せは全て人に押し付け心や身体や人生を平気で壊し逃げ続けておきながら罪の意識も持たずにのうのうと生きてきた報いを受け、為すすべも無くどんなに辛く苦しくて自身の死を望もうと決して死ねずにただひたすら苦しみ続ける。

そしてその自ら招いた生き地獄の中で、これまで自分が傷付け壊し続けてきた者達への後悔とその償いすらまともに果たせぬ己の至らなさ惨めさを噛み締めながら無力感に押し潰され、寿命を迎えこの世を去るその日まで悔悟の情とともに一生苦しみ続ける。