そしてようやく最後の一軒となり、中に入った瞬間、分かった。ここに箱があると。全員で顔を見合わせたから、みんな同じようなものを感じたのだろう。 けれど、もう時間も経ってるから、ここまでやって、、という気持ちの方が強かった。 
そして、どんどん中に踏み進めていったが、他の廃墟よりかなり腐っていて、ちょっと力を入れたらもう崩れそうなボロ屋だった。そして、奥に足を入れると、祭壇があった。いや、祭壇と言っていいのかは分からない。何故なら、ただの台に塩が乗った皿があり、お祓い棒的なやつがあっただけだからだ。 そして、塩と言ってもただの塩じゃない。赤く染まっていた。血とかではなく。本当に綺麗で見た瞬間見惚れてしまうような。まるで宝石のような。