一度目の別れは突然だった
君に別れさえ云えなかった

十度目の終わりは苦悶だった
僕らは運命に抗おうとした

百度目の終わりは瑣末だった
唯の無感動な日常だった

千度目の終わりは恍惚だった
人々は僕に犠牲を乞うた

幾度目の終わりは虚空だった
誰かが僕を嗤った気がした

何度めの終わりだ 
僕は何時しか数えることを止めた