しかし疑問に思った。行ったは行ったが別に何もしてないぞと。なので俺は村長に「僕もAも何もしてません」と。
すると村長は「そういった穢れ(?)を払う方法は1つ、人々から忘れ去られること。関わってしまう事自体がいけなんだよ。あの縄の中に入ったか?石の文字を読んだか?」
俺もAも入ってはいないと答え、ただ俺は読もうとしたけど難しくて読めなかったと言った。
村長「それだよ。例え声に出さなくてもその文字を読もうとするのは、そこに眠っている者に自然に関心を向けてしまっているということになる。だからあそこには行くことすらダメなんだ。大人達はみんな行くなって言うんだ。」と。
つまり、何度もあの場所に通ったA、訪れて眠っているものが記された石の文字を読もうと注目した俺に奴が寄ってきた。これまで関心を向けられず孤立した状態で人々から忘れられようとしている所に水をさしてしまったということ。