話じゃなくて歌だけど書いてみる。
Mr.Childrenの楽曲 「ゆりかごのある丘から」

この曲は語り手である「僕」が過去を回想する形で進んでいく。
「僕」と「君」は恋人同士。
二人はゆりかごがいつも置いてある草原で待ち合わせ、平穏な時間を共にしていた。
ところがある日戦争が起こり、「僕」は徴兵され「君」と離れ離れになってしまう。
(歌では直接的には語られていないが生きて帰ってくる的な約束をしたよう)
そして戦争が終わり、無事に生き延びた「僕」は「君」の元へと帰ってくる。
そこで「僕」は「君」が既に違う誰かのものになってしまったことを知る。
思い出の草原で途方に暮れ戸惑う「僕」。
戦場にいた時に一度だけ「君」がくれた手紙を読み返すと、その時には気付かなかった寂しさが「僕」に降ってくる。
いくら後悔してももう元の関係には戻れない。
最後に「僕が戦場に行っているその間君はもう違う誰かの腕の中、そして僕は一人」という歌詞で歌は締め括られる。

「僕」が戦場で戦っていたのは自国の為だけじゃなく「君」の為だったろうに…
知らないうちに捨てられていたのが切なすぎる