日本のZ世代の中国への好感度が高いのはなぜか―中国メディア

2023年2月1日、中国メディアの環球網は「日本では、なぜZ世代の対中好感度が高いのか」について分析する記事を掲載した。

記事は、日本の内閣府が昨年1月に発表した「外交に関する世論調査」(令和3年9月)において、中国に「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」と答えた人の割合が20.6%となり、このうち60代では13.4%、70歳以上では13.2%と全世代平均を下回ったのに対し、「Z世代」が含まれる18~29歳の層では41.6%と平均の倍以上に達しており、この世代の中国に対する親近感が多世代に比べて明らかに高いことが分かったと伝えた。

その上で、実際の「Z世代」の日本人にインタビューした内容を紹介。25歳の男性は近年モバイルネットワークやTikTokなどのソーシャルメディアが普及したことで「スマートフォンを開けば豊かな生の中国を見ることができる」と語り、身の周りにいる同世代の人が中国の先進技術や歴史文化、中国料理など中国の何かしらの要素に興味を持っていることも、中国に対する好感が広がっている理由ではないかとの見方を示したという。

また、大学1年生の女性は、流行文化にとても敏感な日本の若者の間で中国のゲームや中国料理、中国メイクが非常に流行しているとし、「学校の中でもみんな中国のゲームの『原神』の話をしているし、女子学生は中国のメイクブランドzeeseaを愛用している。色がきれいで、パッケージも凝っているから」と語ったという。

杏林大学総合政策学部の劉迪(リウ・ディー)教授は「ネットワークが普及した年代に生まれ育ったZ世代は、ソーシャルメディアを駆使した自由な双方向交流ができ、情報を受け取るだけでなく自らすすんで発信する。そして、自国が直面している問題にも一層注視しており、観察した世界全体の構図を自らの価値観に基づき再構築する。彼らの中国像は、上の世代が持つ貧困と落後というイメージと強烈なコントラストをなしている」と分析した。