壺は特殊な作りで中身がわからないようになってたそう。
次の日から不思議な事が起こった。まず、壺を持ち帰った子が亡くなりその母が死に次に隣の家の子が死にまたその母が亡くなり……そうして、次々に他民族の女子供が亡くなったそうだ。
最初は、自分たちの呪い他民族たちに降りかかった。そう思い喜んだのも束の間、次第に自分たちの民族の女子供まで次々に亡くなってしまった。
何故か男性だけは何事もなく無事だった。そこで、僅かに残った女子供を連れ他の土地へ逃げた。
そうしてたどり着いたのが、例の墓だらけの山だったそう。最初は、新たな土地で平穏な暮らしを再開し他所の集落とも仲良くやっていたそうだ。
でも、あの他民族たちが壺をもってやって来た。壺の中身を無理矢理調べると、壺の効力は高まっていた。
どうも、中身が多いほど強い呪いになる様だ。だから、他民族たちは死んだ女子供の亡骸をたっぷりと入れて来たんだ。
それからは、呪い呪われ壺にどんどん亡骸を入れていった。その事を役人が知り駆けつけた時には、もうその周辺の地域には女子供は一人も残っていなかったそうだ。
生き残った者たちは北へ北へと逃げたと言う。だから、生き残った人たちの多くは今もロシアに居るんだって。