15、
残っている子供も数人ぐらいになった頃、誰が連絡したのか本部の人が来ました。
今日あったことを聞きたいと言われたので見た事を話しました。
その頃には本当にD先生を見たのかよく分からなくなっていましたが、知らない人に見えたならその時点で不審者だと騒ぎそうなものです。
怒っている表情と、私好みのエプロンだったことが特に印象に残っていることを伝えました。


どうやらこの怒った表情で子供を見ていたというのが良くなかったようで、結果的にお祓いをするということになりました。

私はこの施設自体をお祓いしてもらえるのだと思いかなり喜びました。
お祓いの日はいつかと心待ちにしながら過ごしていたある日、本部の人が来て車に乗せられ知らない家に連れていかれました。

ここって亡くなった支援員の人の…?
質問が出来る雰囲気では無く、知らない家の仏壇の前に座り本部の人達と一緒に手を合わせてお坊さんのお経を聞いていました。

まさかこれがお祓い??

自分の中のイメージとかなり違ったので腹が立ちました。
騙された。
なんの説明もなくどういうつもりなの?
私は何をさせられているの?
私の話を信じて色々としてくれた人達に対して感謝するどころかかなりイライラしていたと思います。


本部の人達はこれでもう何も起こらないだろうと言い、私は何も納得していなかったのでもう何かあっても言うだけ無駄だし、本部に伝えることはやめようと思いました。