5、
午前中を本部で過ごすのもやれる事が限られるうえに、基本的にスーツ姿の人達の中でエプロン姿で居るのが耐えられず自分からもう大丈夫です、と言って2週間経つ前に普段の状態に戻りました。

暗い室内でカーテンを開ける時、
開けた時にあの女の人が居たらどうしよう?
振り返ったら居たら?
あの角から覗いてたら?等毎日想像してしまい肝を冷やしていました。

実際に人を見る事は無かったのですが、
ゴミ箱の蓋がポンッという音を立てて飛んでゴロゴロ転がりグワングワン回りながら止まるような音を立てる(実際に離れたところに蓋があったので蓋が飛んだのだと思った)というような、
人にわざわざ言うのもどうなんだ?レベルのことはちょくちょくありました。
そういう時は、蓋だって飛ぶことぐらいあるよ と自分を納得させてやり過ごしました。
深く考えるとどうしようもなく怖くなってしまうので…

そのうち、誰も入っていないのに男子トイレに鍵がかかってしまうことが何回も起こりました。
子供たちは誰かイタズラしてる子が居ると思っているようで、入りたい時に迷惑!と感じているようでしたが、大人の私はまさかこれも幽霊の仕業では無いかと思うぐらい精神が参っていました。