3、
あれはC先生でありますように!
と祈るように2人の帰りを待っていた為、先生達が戻って来た姿を見た時
「違う!」と膝から崩れてしまいました。
今日のC先生は黄色のエプロンで、髪は下の方で2本で結んでいました。
玄関に来るなり蹲った私を見た先生達はどうしたの!?と慌てて近寄ってきてくれました。

きっと先生達には気のせいだよ、とか見間違いだよって笑われるだろうな…と思いながらもさっき見た事を話しました。
意外にも2人は馬鹿にせず真剣に聞いてくれ、顔色が変わりました。

聞き終わったあと、2人は困ったように顔を見合わせ「実はね…」と少し言いにくいように話し出しました。

昨年私が来るより前、ここの学童に勤めていた支援員が1人亡くなったという話でした。
亡くなった支援員がいるという話だけは聞いた事があったのですが、誰もそれ以上の詳しい話はまるでタブーのように話そうとしなかったので敢えて聞こうとしませんでした。

直接この学童内で亡くなった訳では無いが、その時一緒に働いていた長の人が他人にも自分にもとても厳しい人で、
長の人とどうしても合わなかったその人は学童での人間関係が原因で体調を崩し、入院してそのまま亡くなったとのこと。
その人の家族は原因になった学童の事を良く思っておらず、件の支援員と本部の人間は葬式に行っても追い返されたそうです。