勿論俺は現実世界への案内を頼もうとしたのだが、もし命を落とすようなことがあったとしても自己責任だと言われた。
俺はそれを了承し、案内を頼んだ。これから行く場所は気づかれたら元の世界に帰れず、このまま死ぬかもしれないので合図が出たら喋っていい合図が出るまで一切喋らないようにと言われた記憶がある。
それから俺は喋っていい合図が出るまでは喋らないようにした。
それから体感30分程度歩いていると、周りの雰囲気が奥に進むほどみるみる豹変していった。
古本屋の場所は元の現実世界によく似ているが周りの言語が平仮名の文字列で、目が覚めた公園の場所が少し中世の雰囲気が混じった現実世界だとすると、
その時の世界はほかの世界とは比較できない程のSAOのダークテリトリーみたいな世界だったのを今でも覚えてる。その場所はくっそ暑く、湿度も高かったので結構怖かった。
その場所をしばらく歩いてると、また雰囲気が変わり、今までの中で一番現実世界に近そうな場所に着いた。
もうすぐで到着だと言われた。
しばらく歩いていると、突然スキンヘッドの黒人が走り出した。
反射的に追いかけて、何故走り出したのか聞いたところ、どうやらパラレルワールドに送った黒幕に案内していることがバレたらしい。
2人で全速力で走っていると、目の前に俺が最初に見た古本屋が見えた。