私が小学生ぐらいの頃、テレビが覚醒剤中毒者の行状みたいなもので、悪趣味なダークなディープフェイクやチラ見せや出歯亀だらけのダークな内容で、
それで、あるとき、ACジャパンのCMや、警察の交通安全運動みたいなもので、具体的な施策は曖昧で、掛け声を発することがメインで、
テレビがディープフェイクだらけなので、業界として綱紀粛正します、これからはテレビ制作の裏側を見せていきますみたいな大号令があって、
両親も、あれはなんとかかんとかだよ〜気違いだよ〜みたいな感じでもごもごした反応で、
ある番組では、ユースケ・サンタマリアが、ただのコップに入った出演者用の水を手に持って「これね、じつはお酒なんですよ」などとやって茶化して、
ほかの女性の出演者の表情が引きつって、「ユースケさん、今はこういう時期だからまずいですよ」みたいなことがあったりして、
それから、次第に、現在のようにテレビが明るい風通しのよいものに変わっていったという記憶があります。

この記憶があるので、私は、踊る大捜査線でユースケ・サンタマリアが警察官の役をやっているのを見たとき、彼のそういう個性が制作者に気に入られてキャスティングされたのだと思っていました。